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病める無限の芸術の世界

芸術に言い訳する方法ばかり考えています。

分析美学

卒論を書いたことなど。

めっきりこのブログを放置している間に卒論が完成していました。 岩切啓人. 2016. 「複製可能な芸術形式とその基準——ネルソン・グッドマンの区別を再定義する」東京藝術大学美術学部卒業論文. 芸術作品の存在論です。分析系です。それも、ネルソン・グッドマ…

ご恵投:ネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳

慶應義塾大学出版会様より、ネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳を頂きました。皆様ありがとうございます。 慶應義塾大学出版会からネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳を頂きました。皆様ありがとうございます。僕…

カロル・タロン=ユゴン『美学への手引き』のグッドマンのところ

カロル・タロン=ユゴンの『美学への手引』(文庫クセジュ、2015年)のやつを読みました。まぁ読みやすさはあるけど、たぶん原著ではこれは「(任意の哲学ターム:例えば外延とか)」のことを言っとるんやろなーという語に一般的でない訳語があてられていたり…

ベンヤミンのアウラとグッドマンの区別

ベンヤミンのアウラという概念が昔から嫌いで、アウラをよく知らずに云々する我が大学の(主に実技の)諸先生方も嫌いでした。 けど芸術の存在論で真正性について取り組んでいる身として、アウラ概念に関しては考えねばならないと思っている。 グッドマンの…

アーロン・メスキン「コミックの存在論」

Meskin, Aaron. 2012. “The Ontology of Comics.” In The Art of Comics: A Philosophical Approach. eds. A. Meskin and R. T. Cook, 31–46. Oxford and Malden, MA: Wiley-Blackwell. 某読書会で読んだのであげときます。 メスキンとクックのコミック本の…

ジェロルド・レヴィンソン「音楽作品とは何か、再び」

Levinson, J. 2011/1990. "What a Musical Work Is, Again." In Music, Art, and Metaphysics, Oxford: Oxford University Press, 215-63. 長大な論文でした。分析美学にありがちな結論微修正系の論文。 Music, Art, and Metaphysics 作者: Jerrold Levinson…

モンロー・ビアズリー「意図の誤謬」

Wimsatt, W. K., & Beardsley, M. C. 1946. "The Intentional Fallacy." The Sewanee Review 54(3): 468-488. 元がこれで、初めはこれを読みました。けどまとめる際には以下に入ってるやつでまとめました。雑誌の方は結構無駄な例とかあって難解だったイメー…

デイヴィッド・キャリアー「ヴィンケルマンとペイター――美術史著述のふたつの様式」

Carrier, D. 1993. “Winckelmann and Pater: Two Styles of Art-Historical Writing.” In Principles of Art History Writing. Penn State Press. Principles of Art History Writing 作者: David Carrier 出版社/メーカー: Pennsylvania State Univ Pr 発売…

SEP:音楽哲学 第一章「音楽とは何か?」

SEPのPhilosophy of Musicの中の1. What Is Music?の訳出です。これも1日1時間くらいでぼちぼち始めます(12/21)*1。眠れないのでやってたら終わりました(12/22)。 SEP:音楽哲学の訳出リストまとめ第一章:音楽とは何か?(ココ)第二章:音楽の存在論 *1:…

SEP:音楽哲学 第二章「音楽の存在論」

SEPのPhilosophy of Musicの中の2. Musical Ontologyの訳出です。1日1時間くらいやります(12/14)。終わりました(12/16)。更新(2017/03/16) SEP:音楽哲学の訳出リストまとめ第一章:音楽とは何か?第二章:音楽の存在論(ココ)

ジェニファー・ロビンソン「音楽における情動の表出と喚起」

Robinson, J. 1994. "The expression and arousal of emotion in music." Journal of Aesthetics and Art Criticism, 13-22. 音楽作品の情動に関して、これまでの議論を整理・批判し、新たな論をたてた古典的論文です。

バルト「作者の死」は解釈と意図に関する議論でない

ツイッターで作者の意図に関する話がいろいろでてた。トゥゲッターとかでまとめる元気はないので詳しくは「作者の意図」とか「分析美学」とかで検索してください。 分析美学以外の領域(たぶん文学理論とかですかね)だとバルトの「作者の死」がまずその代表…

音楽哲学の書籍まとめ

音楽哲学というのは(日本では)悲しい分野で、ここ30年くらいの英米哲学界隈(特に美学界隈)だとかなり大きく発展した分野にも関わらず、日本語で読めるまとまった書籍が存在しません。 強いてあげるなら『分析美学入門』くらいでしょうか。 ということで…

ピーター・キヴィ「音楽におけるプラトン主義:ある種の擁護」

Kivy, P. 1983. "Platonism in Music." Grazer Philosophische Studien, 19: 109-129. ウォルハイム⇒ウォルターストーフと続いてきた芸術作品の存在論におけるタイプ説の系譜。 1980年のジェロルド・レヴィンソンの「音楽作品とは何か」で普遍者であるタイプ…

ピーター・ストローソン「美的査定と芸術作品」

P. F. Strawson. 1974. “Aesthetic Appraisal and Works of Art." in Freedom and Resentment, London: Mathuen, 178-88. 一応芸術の価値に関する文献らしいのだが、よくわからん&結構微妙な論文だった。

スティーブン・デイヴィス「ヴァイオリンかヴィオールか?フレットの理由」

Davies, S. 1990. "Violins or Viols?: A Reason to Fret." The Journal of Aesthetics and Art Criticism, 48(2): 147-151. レヴィンソンのオーセンティシティ論文(ジェロルド・レヴィンソン「真正な演奏と演奏手段」 - ertb)に対する反論論文

似ているものの美学

パクリとかオマージュとかが流行ってます。たしかにパクリとかオマージュは、それが倫理的かどうかとか色んな問題を持つけど、明らかに美学的な問題。ぱっと思いつくだけでも、オリジナリティ(originality)、創造性(creativity)、美的 / 芸術的価値(aes…

スティーブン・デイヴィス「ロック対クラシック」

Davies, S. 1999. "Rock versus Classical Music." The Journal of Aesthetics and Art Criticism, 57(2): 193-204. ロック音楽を鑑賞・評価する際には、異なる基準が必要なのかどうか検証した論文。ボー(Bruce Baugh)のロック論に変更と修正を加えていく。

ケンダル・ウォルトン「芸術のカテゴリー」

Walton, K. 1970. "Categories of Art." The Philosophical Review, 79(3): 334-367 素晴らしい翻訳⇒K. Walton「芸術のカテゴリー」|morinorihide|note 芸術作品を評価・批評する際に、作品をつぶさに眺めさえすれば得られる作品それ自体の性質だけを知覚…

ジェロルド・レヴィンソン「真正な演奏と演奏手段」

Levinson, Jerrold. 1990. "Authentic Performance and Performance Means." in Music, Art, and Metaphysics, Oxford: Oxford University Press, 393-408. Music, Art, and Metaphysics: Essays in Philosophical Aesthetics 作者: Jerrold Levinson 出版社…

ジョセフ・マゴーリス「芸術作品の存在論的独自性」

Margolis, Joseph. 1977. "The Ontological Peculiarity of Works of Art." The Journal of Aesthetics and Art Criticism, 36(1): 45-50. 初期分析美学の哲学者、マゴーリス*1の論文。 タイプとトークンに関する議論を芸術作品に応用したもの。 *1:マーゴリ…

リディア・ゲーア「音楽作品の唯名論的理論」

Goehr, Lydia. 2007. "A Nominalist Theory of Musical Works." In The Imaginary Museum of Musical Works*1. Oxford: OUP, 13-43. (ゲーア, リディア. 2013.「音楽作品の唯名論的理論」福中冬子訳. 『ニューミュジコロジー:音楽作品を「読む」批評理論』…

ステファノ・プレデリ「グッドマンと譜面」

Predelli, Stefano. 1999. “Goodman and the Score.” The British Journal of Aesthetics, 39(2): 138-147. グッドマンは記譜法(notation)に基いて音楽作品の同一性について語ったが、そのことはこれまで反直観的であると批判されてきた。 プレデリは、そ…

モーリス・ヴァイツ『美学における理論の役割』

Weitz, Morris. 1956. “The Role of Theory in Aesthetics.” The Journal of Aesthetics and Art Criticism, XV: 27-35.

レナード・B・メイヤー『音楽における情動と意味』

Meyer, L. B. 1953. Emotion and Meaning in Music. Chicago: Chicago University Press.

素朴さとその整理――分析美学を特に

Twitterでdisられたので覚書を書くことにした。

ジェロルド・レヴィンソン「音楽作品とは何か」

Levinson, Jerrold. 1980. "What a musical work is." The Journal of Philosophy, 77(1): 5-28.

永岡都「音楽的意味の生成と音楽における感情の機能(1):L. B.マイヤーとP.キヴィによる音楽的感情の解釈をめぐって」

永岡都「音楽的意味の生成と音楽における感情の機能(1):L. B.マイヤーとP.キヴィによる音楽的感情の解釈をめぐって」(學苑, 765, 72-85, 2004-6)

清塚邦彦「写真を通して物を見ることーK・L・ウォルトンの透明性テーゼをめぐってー」

清塚邦彦「写真を通して物を見ることーK・L・ウォルトンの透明性テーゼをめぐってー」(山形大學紀要, 人文科學15(2), 19-50(302-271), 2003-02-17)