病める無限の芸術の世界

芸術に言い訳する方法ばかり考えています。

最近いただいたもの|ダントー『ありふれたものの変容』松尾訳、倉田『現代存在論講義II』

最近いただいたものです。貧乏だからありがたいという気持ちと、学生なのにいただいてしまって申し訳ないという気持ちです(常に)。 一つ目:アーサー・C・ダントー『ありふれたものの変容』松尾大訳、慶応大学出版会、2017年。 ありふれたものの変容:芸術…

最近いただいたもの|源河『知覚と判断の境界線』、植村・八重樫・吉川編『現代現象学』

最近いただいたものです。貧乏だからありがたいという気持ちと、学生なのにいただいてしまって申し訳ないという気持ちです。僕の周りには色々よくしてくれる人がたくさんいて、その人たちに恩返しをしつつ、僕も下の人達には色々よくしたいなと思う。 一つ目…

Aaron Meskin 教授を招いたワークショップ

近々ですが、8月11日(なんと明日)の9時50分から、東大本郷にて、コミックの哲学やその他の美学的問題に取り組んでいる Aaron Meskin 教授を招いた国際ワークショップがあります。 基本情報は以下。 Workshop: Art & Mind● 時間:2017年8月11日、9:50-18:00…

哲学若手研究者フォーラムで発表してました

昨年に続いて、哲学若手研究者フォーラムで発表してきた。 題名とかは以下。 「芸術形式の確立と作品の存在論的性格:版画とコミックの比較から」哲学若手研究者フォーラム全国大会 2017年7月15日 資料などはメールいただければお送りします。 しかし、今回…

グッドマン『芸術の言語』トークショー:担当箇所と資料

グッドマン『芸術の言語』が発売された記念で、ブックフェアが行われています。詳しくは以下で。 新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房 芸術の言語 作者: …

グッドマン『芸術の言語』ブックフェア:担当箇所解説

ネルソン・グッドマンの『芸術の言語』が刊行されて三ヶ月ほど、『芸術の言語』刊行記念のブックフェアが行われます。 以下のサイトに詳細がありますが、私は「芸術作品の真正性」という項目を担当しました。 新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記…

卒論を書いたことなど。

めっきりこのブログを放置している間に卒論が完成していました。 岩切啓人. 2016. 「複製可能な芸術形式とその基準——ネルソン・グッドマンの区別を再定義する」東京藝術大学美術学部卒業論文. 芸術作品の存在論です。分析系です。それも、ネルソン・グッドマ…

ご恵投:ネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳

慶應義塾大学出版会様より、ネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳を頂きました。皆様ありがとうございます。 慶應義塾大学出版会からネルソン・グッドマン『芸術の言語』戸澤義夫・松永伸司訳を頂きました。皆様ありがとうございます。僕…

カロル・タロン=ユゴン『美学への手引き』のグッドマンのところ

カロル・タロン=ユゴンの『美学への手引』(文庫クセジュ、2015年)のやつを読みました。まぁ読みやすさはあるけど、たぶん原著ではこれは「(任意の哲学ターム:例えば外延とか)」のことを言っとるんやろなーという語に一般的でない訳語があてられていたり…

ベンヤミンのアウラとグッドマンの区別

ベンヤミンのアウラという概念が昔から嫌いで、アウラをよく知らずに云々する我が大学の(主に実技の)諸先生方も嫌いでした。 けど芸術の存在論で真正性について取り組んでいる身として、アウラ概念に関しては考えねばならないと思っている。 グッドマンの…

2016年度哲学若手研究者フォーラム:「複製不可能な芸術形式とその基準」

題の通り、哲学若手研究者フォーラムで発表してきました。researchmapとか個人サイトとかないんでここに資料あげときます。 ・「複製不可能な芸術形式とその基準――新しい芸術への適用可能性――」12MBあるので携帯の方とかご注意ください、あとベン図は誤った…

セオドア・グレイチック「音楽と情動」

Gracyk, T. 2013. On Music. NY: Routledge.Routledge から出てる Thinking in Action シリーズの音楽本。勉強会で読んでます。今回は第三章で、音楽と情動に関する章。 On Music (Thinking in Action) 作者: Theodore Gracyk 出版社/メーカー: Routledge 発…

デイヴィッド・サマーズ「様式」

David Summers, “Style”, in David Summers, Real Spaces: World Art History and the Rise of Western Modernism (London: Phaidon, 2003), 68–72. 英米圏の超安牌アンソロジー所収の論文です。ずっと美術史に興味があるので、これはいい本だと思ってます。…

哲学若手研究者フォーラムで発表します

*追記(2016年6月8日 一部誤りがあったので訂正しました。) 題の通り、哲学若手研究者フォーラムで発表させていただくことになりました。学部生で発表させてもらえるところは少ないので、大変ありがたいです。けど、過去にも学部生で発表したことある人い…

セオドア・グレイチック「言葉と一緒に、言葉を離れて:理解して聴取する」

Gracyk, T. 2013. On Music. NY: Routledge.Routledge から出てる Thinking in Action シリーズの音楽本。勉強会で読んでます。今回は第二章で、音楽の理解に関する章。 On Music (Thinking in Action) 作者: Theodore Gracyk 出版社/メーカー: Routledge 発…

アーロン・メスキン「コミックの存在論」

Meskin, Aaron. 2012. “The Ontology of Comics.” In The Art of Comics: A Philosophical Approach. eds. A. Meskin and R. T. Cook, 31–46. Oxford and Malden, MA: Wiley-Blackwell. 某読書会で読んだのであげときます。 メスキンとクックのコミック本の…

セオドア・グレイチック「耳に触れる以上のもの:音楽と芸術」

Gracyk, T. 2013. On Music. NY: Routledge.Routledgeから出てるThinking in Actionシリーズの音楽本。勉強会で読んでます。今回は第一章で、音楽の定義と音楽は芸術家という問題に関する章。 On Music (Thinking in Action) 作者: Theodore Gracyk 出版社/…

フリースタイルダンジョンから入った人向け おすすめアルバムまとめ

バズってる記事の追記です。 ertb.hateblo.jp ホントはこっちの方に熱量使いたかったんだけど、ちょっとバズりの対応とかで今は元気がない。 なので前の記事で言えなかったことと聞きやすいアルバムを10枚にしぼって紹介します。ぶっちゃけ絞るの無理なので…

フリースタイルダンジョンについて思うこと

*結構反響がでかいので、ちょっと分かりやすく脚注を足しました。本文はいじってないです。 ーーー 今フリースタイルダンジョンが流行ってますね。テレ朝火曜深夜のフリースタイル番組です。 はじめは番組の存在を知らなかったけど、一週目があったときに大…

ジェロルド・レヴィンソン「音楽作品とは何か、再び」

Levinson, J. 2011/1990. "What a Musical Work Is, Again." In Music, Art, and Metaphysics, Oxford: Oxford University Press, 215-63. 長大な論文でした。分析美学にありがちな結論微修正系の論文。 Music, Art, and Metaphysics 作者: Jerrold Levinson…

樋笠・井奥・津田「バウムガルテン『形而上学』訳注―その1―――」貰いました

樋笠勝士・井奥陽子・津田栞里「バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注―その1―――」『成城文藝』233・234、成城大学文学部、2015. 貰いました。 つっても勉強会でやっていたので恵投ではなくもらっただけです。バウムガルテン、僕は存在…

個人的音楽哲学・音楽美学で翻訳して欲しい著作

最近翻訳について色々考えている。色んな翻訳を見ると色んな間違いがある。超越論的が超越的になってたり、直感的(ないし情感的、美的)が美学的になっていたりと、偉い文庫の翻訳でも色々ある。 けど、翻訳があるからその研究が捗るよなみたいなのは確実に…

『踊り場 vol.1』読んだ

書誌情報がわからないのですが、『踊り場 vol.1』という雑誌を読みました。 編集長は芸術学科の後輩の野口翔平くん。以下のサイトで、雑誌とepubとpdfのどれかの形式で購入することができる。 odoribamag.stores.jp 僕の学科は一応芸大の中にあるということ…

モンロー・ビアズリー「意図の誤謬」

Wimsatt, W. K., & Beardsley, M. C. 1946. "The Intentional Fallacy." The Sewanee Review 54(3): 468-488. 元がこれで、初めはこれを読みました。けどまとめる際には以下に入ってるやつでまとめました。雑誌の方は結構無駄な例とかあって難解だったイメー…

デイヴィッド・キャリアー「ヴィンケルマンとペイター――美術史著述のふたつの様式」

Carrier, D. 1993. “Winckelmann and Pater: Two Styles of Art-Historical Writing.” In Principles of Art History Writing. Penn State Press. Principles of Art History Writing 作者: David Carrier 出版社/メーカー: Pennsylvania State Univ Pr 発売…

バウムガルテン『美学』文庫版を購入

アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン『美学』松尾大訳、講談社学術文庫。 美学 (講談社学術文庫) 作者: アレクサンダー.ゴットリープ・バウムガルテン,松尾大 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/01/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3…

2015年を振り返って

なんとなく1年を振り返ります。理由はクリスマスが来てしまうとゆっくり1年を振り返る余裕がなくなるからです。 勉強関連 最近色々停止してた感じもありますが、勉強会をほそぼそと継続していました。今年は分析美学勉強会(森さん主催のやつ)、分析美学鬼…

SEP:音楽哲学 第一章「音楽とは何か?」

SEPのPhilosophy of Musicの中の1. What Is Music?の訳出です。これも1日1時間くらいでぼちぼち始めます(12/21)*1。眠れないのでやってたら終わりました(12/22)。 SEP:音楽哲学の訳出リストまとめ第一章:音楽とは何か?(ココ)第二章:音楽の存在論 *1:…

SEP:音楽哲学 第二章「音楽の存在論」

SEPのPhilosophy of Musicの中の2. Musical Ontologyの訳出です。1日1時間くらいやります(12/14)。終わりました(12/16)。更新(2017/03/16) SEP:音楽哲学の訳出リストまとめ第一章:音楽とは何か?第二章:音楽の存在論(ココ)

ジェニファー・ロビンソン「音楽における情動の表出と喚起」

Robinson, J. 1994. "The expression and arousal of emotion in music." Journal of Aesthetics and Art Criticism, 13-22. 音楽作品の情動に関して、これまでの議論を整理・批判し、新たな論をたてた古典的論文です。